こなみかん

同人サークル『こなみかん』のブログ

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    アニメ業界の今後についての試論

    この文章は以下の4つの文章を読んでの試論でので、あくまでこれらに書いて有る内容から出した私論です。
    恐らく長文になると思うのでお暇な時にどうぞ。


    ①あかほりさとる氏が語る、メディアミックス黎明期
    http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1012/30/news001.html

    ②アニメ化は必ずしもうれしくない!?――作家とメディアミックスの微妙な関係
    http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1456131&media_id=40

    ③業界が“先祖返り”している――『ハルヒ』『らき☆すた』の山本寛氏が語るアニメビジネスの現在
    http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1012/30/news001.html

    ④『咲-Saki-』『鋼の錬金術師』の田口浩司プロデューサーが語る、儲かるアニメの作り方
    http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0910/09/news003.html


    まずこれらの文章を読んでいない方へ、上4つの文章の概要を。
    ①ではメディアミックス黎明期の話、②は現在のメディアミックスの話をそれぞれ作家視点から語られています。
    具体的には①ではメディアミックスという構造の構築と変容について、②では現在の具体的なメディアミックスの利点と欠点についてが細かく書かれています。
    まず①で言われていることは
    「黎明期では原作者(作り手)がメディアミックスというものを作り出していたが、その方法が確立されると企業(販売者)が積極的に展開していくようになった。当然個人と企業での展開力には歴然とした差があり、個人での展開は昔のようには出来なくなっている。」
    ということです。
    ②に書かれている事はあまり今回の私論には関係ないのですが、大事な点としては、企業が仕掛けるメディアミックスを当たり前に受け入れているということです。
    ①の方のように黎明期に第一線で活躍されていた方々は現状に違和感を覚えていらっしゃるようですが、最近のラノベ作家の方々はどちらかというメディアミックスによる利点に魅せられているらしいです。
    ②の方の様にある程度売れれば「アニメ化は必ずしもうれしくない!?」とも、「僕を含めた作家側はなるべく(メディアミックスに拘らず)冒険をした方がいいのかなと思っています」とも言えるでしょうけれど……

    次に③・④ですが、③はハルヒの振り付けでも有名な「ヤマカン」こと山本氏がアニメーターの視点から現在のアニメビジネスとその今後に付いて述べています。
    ここで興味深いのが、氏が文中で
    「僕の感覚からすると(アニメは)本当に最後なのではないのかと。今は最後の輝きを見せていると言っていいですね。」
    「パトロンがお金を出して、アニメを制作するようになるかもしれない。それで作品が貴族の家の額に飾られようが、博物館に持っていかれようがそれはそれでいいんじゃないか、というか「それもやむなし」という感じですね。」
    と述べていることです。
    随分と悲観的な発現ですが、これが現在のアニメーターの地位や状況を物語っているような気がします。
    そして④ですが、今度は企業側のプロデュースする側の視点から現在のアニメビジネスに付いて語られています。
    ③とは対称的にとても楽観的といったら失礼でしょうけれども、現状をポジティブに考えていらっしゃいます。
    「8年間で30本ぐらいアニメをやって赤字はゼロ」と豪語するぐらいですので、確かにお先は明るいのかもしれません。

    以上が①~④での概要です。
    さて、ここからが本題です。
    今の①~④の文章は「作者」と「販売者」で分けてみると、①~③は作者であり④は販売者に分類することが出来ます。
    「作者」という物を具体的に分けてみると①・②は原案者であり、③は制作者ということになります。
    今、この3つの中で一番立場が上なのは誰でしょうか?
    たしかに①のようにメディアミックス黎明期では原案者が一番上だったかも知れませんが、今では紛れもなく「販売者」が一番の地位にいます。
    次いで「原案者」、「制作者」となるでしょうか。
    今、「アニメ制作」という事だけに目を当てる、「販売者」と「制作者」だけを考えるとすると、この地位というのは普遍的に社会にありふれている構造であると言えます。
    世界史っぽく言えば「工場主」と「労働者」にあたるでしょうし、一般的に言えば「雇用主」と「労働者」、「社長」と「サラリーマン」とでもいいましょうか。
    つまり何が言いたいかと言えば「利益の集中」が起こっているのです。
    アニメーターの現状を考えればそんなのは誰だって分かりますね。
    かといってとある販売者は「8年間で30本ぐらいアニメをやって赤字はゼロ」だそうです。

    この関係は一体いつ出来てしまったのか。
    それは「企業によるメディアミックスの浸透」ではないでしょうか。
    ヤマトやガンダム、エヴァなどの大ヒットした作品は何かしろの企業スポンサーがついたにしろ、オリジナルアニメでした。
    つまりここには「雇用主」である企業が存在しないんです。
    雇用主が存在しない以上、「労働者」という立場は存在しえないことになります。

    それが、最近になりアニメ需要が増えた事により、手間のかかるオリジナルアニメが減り、比較的ハイペースで作れる原作有りなものを制作するようになった。
    当然原作者との交渉など、は出版社などを通すことになりますし、企業主体のメディアミックスがは主流と成ったいま、このような主従関係がなりたてしまっても何の不思議もありません。
    アニメーター側が悪いとか言っているのではなく、当然の成行であったのだと思います。

    アニメの話に限定して来ましたが、同じ事は「原作家」の側にも言えることでしょう。
    現段階ではまだアニメーターほど窮してはいないようですが、必ず同じ様な状況、「作家不況」が訪れると思いますし、もっと「労働者」としての性質が出てくるのではないかと。
    しかし、アニメ制作者よりは厚遇されるはずです。
    何故かと言えば、彼らには新しい方向性(可能性)を生み出す権利があるからです。

    では、どのように対処すべきなのか。
    簡単に思いつくのはアニメーターを支援するということです。
    これはよく言われていますが、本当にこれでいいのかと。
    確かに危機は脱するでしょうが、根本的解決に至らない上に一時的なその場しのぎでしかありません。
    そもそも何が問題であるかと言えば、「雇用主」と「労働者」の間だでの賃金、身分の違いではないはずです。
    身分、賃金の格差を否定すると言う事はつまり、一般社会で言えば「社会主義」的思想です。
    確かにそれは理想です。
    しかし、この欠点は既に歴史が証明している通りなのです。
    私は資本主義が必ずとも最善であるとは思っていませんが、それ以上に有効な策を知り得ません。
    今の不況を見れば「資本主義なんて駄目だ」と言う方もいるかも知れませんが、未だに世界を支配していると言う事が事実なのです。
    つまり何が言いたいかと言えば、アニメーターを支援し、賃金格差を是正したところでなんら解決はないということです。
    これらは「定額給付金」「子供手当」などのばらまき政策と通ずるところがあると思います。これらの政策が本当に効果があったのかと言うことは今の景気をみれば、火を見るより明らかであるかと思います。

    何が必要なのかと言えばつまりは「景気を上げること」なのです。
    アニメコンテンツの地位が上昇すれば自然とアニメーターの給料もあがります。景気が良ければサラリーマンの給料が上がるのと同じです。
    「景気を上げる」と一口にいっても色々な方法がありますし、実際の政治家の方々は万策尽くされているのかもしれません。
    しかし、アニメビジネスには大きくな可能性がいくつも残されています。
    その最たるものの一つは海外進出です。
    「萌え」や「燃え」は人類共通の感覚であると思いますし、海外でのアニメ人気を考えれば必ずビジネスチャンスがあるはずです。
    幸いなことに、④の文章最後の方で、「集英社、講談社、小学館、角川、うちが出資してリブリカという会社を作って(海外進出の足がかりにしている)」とのことです。
    やはり日本式のやり方が外国でも通じるとは思えませんし、実際にコンテンツビジネスが伸びていないことを考えれば相当難しいことなのかも知れませんが、そういうものにこそ国が積極的に支援して行くべきではないかと。
    イギリスのインドでの税体制のように、その土地土地に合ったビジネスというものが有るはずなので、それぞれに柔軟に対応していくことが大切ではないかと思います。
    中国で日本での定価と同じようにDVDを売っても殆ど売れないなんてことは簡単に想像つくでしょう?
    他の方法として国内需要拡大ですかね。
    国民の全員がオタクで有るなんてことはないので、まだまだ需要は伸ばせると思います。簡単に言えばオタクを増やせばいいということです。

    メディアミックスによって一度構築された社会的関係を壊すのは容易なことでは有りませんし、それによって事態が改善する保証もありません。
    企業はこの関係を活かせるような展開が今後必要になってくるでしょうし、そうもしない限り山本氏がおっしゃっていたような「パトロンがお金を出して、アニメを制作するようになるかもしれない」と言うようないわば、「労働者の革命」が起こってしまうかもしれない。
    この革命を肯定する人もいるかもしれませんが、マルクス主義という御旗のもとで共産化していった北欧諸国家の行く末を考えれば革命は裂けた方がよいのではないかと思います。




    あとから読み返すとアニメーターの方々には酷い事言っているなぁ、と。
    「取りあえず我慢しろ」ですからね。
    申し訳ない気持ちで一杯なのですが、それでも私はこうするしか無いと思います。
    他の可能性としては地位のあるアニメ制作会社(ジブリのようなところ)が他を引っ張って新しい道を拓いてくれるとかですかね。
    まぁ、現在のアニメ制作会社の状態を考えれば追従することは難しいとは思うのですがね……

    私だって理想を言えば社会主義なんですよ。
    アニメーターがプロデューサーより低賃金で身分が低くていい訳ないじゃないですか。
    そういう意味では中国に一抹の期待はありますが、中国は純粋な社会主義ではないので如何とも言い難いですけどね。

    | アニメ・ゲーム | 03:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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